「ライバルがいない、競争がない、未知の市場を創造すること」
これは何かといえば、フランスのビジネススクールの教授が提唱した
「ブルー・オーシャン戦略」のことです。
(ご存じの方も多いと思います)
なかなかそんなライバルがいない市場なんてない!と思うかもしれませんので、
事例をご紹介したいと思います。
アメリカにサウスウエスト航空という会社があり、今では世界最強のLCCと呼ばれています。
アメリカの一般的な移動手段は車、バス、飛行機ですが、
なかでも人気なのは長距離バスでした。(安さがウリ!)
そこで、サウスウエスト航空の創業者は長距離バスと同じぐらいの値段で
移動できる航空会社を作れないかと考えたのです。
通常の航空会社のコンセプトは
「快適な旅を楽しみたいというニーズ」に応えるものですが、
サウスウエスト航空は
「早く安く到着したいというニーズ」に応えるものでした。
つまり、ライバルが一般の航空会社というよりも、長距離バス会社ということになります。
これまでの市場は
(通常の航空会社)
快適性 ◎ 価格 × 時間 ◎
(長距離バス)
快適性 ▲ 価格 ◎ 時間 ×
上記に対して
(サウスウエスト航空)
快適性 ○ 価格 ○ 時間 ◎
という新しい市場を作り出したにほかなりません。
これ以外にも、1000円カットでおなじみのQBハウスもこれに該当します。
今一度、自社の強み、弱み、競合、市場、ニーズ等に目を向けてみれば、
思わぬ、ブルー・オーシャンと出会うこともあるかもしれません。
考え方としては
1.業界常識としての製品やサービスで取り除くことができるものは何か
2.業界常識と比べて、大胆に増やせるものは何か
3.業界常識と比べて、減らせるものは何か
4.業界でこれまで提供されていない、付け加えられるものは何か
このような視点で考えると新たな出会いがあるかもしれません。
ぜひ、土日など、人に邪魔されない時間を作って考えてみましょう。