努力してもうまくいかないのは、 2種類の努力をしていないから・・・。
明治時代の文豪、幸田露伴の「努力論」 には努力についてこう書かれています。
努力には「直接の努力」と「間接の努力」 の2種類があります。
「直接の努力」とは、仕事の知識や技術、 自分の経験を踏まえて目前の目標へ向かう努力。
「間接の努力」とは、挫折したり、悩みが 生じたときの心の準備をする人格を形成するための努力。
この2種類が人には必要であると、幸田露伴は記しています。
最近の風潮で言えば、「直接の努力」に 偏っている傾向が強いかもしれません。
この経済不況の中で、数字を追い求めていくことは最優先であります。
そのための努力は やはり数字に直結する努力が好まれるため、「直接の努力」を選択しがちです。
しかし、直接の努力だけを追求すると、 心のバランスを崩し、
うつ病等のメンタルヘルスの問題を生じてきます。
そこで、そういったことに感覚的に気付いている経営者やビジネスマンが選択する
「間接の努力」が 瞑想や座禅、ジョギングなどになります。
これらをすることで心を強く、または磨いているのですね。
実際にやはり名経営者と言われる人で、「間接の努力」をせず、
人格が形成されていない人は ほぼいないでしょう。
成長していくための、 2種類の努力は欠かせないことを 肝に銘じておきたいものです。
お読みいただきありがとうございました。