中小企業の資金繰り支援&今月から準備を:労働保険の年度更新

2026年5月号

今、経営者が押さえておきたい!今月のトピックス

新年度の慌ただしさが一段落した5月、次に取り組むべきは「早めの資金繰り準備」と「定例業務先回り対応」です。4月に拡充された最新の資金繰り支援策と、6月に申告が始まる労働保険年度更新の準備など、今こそ動くべき実務テーマをお届けします。

目次
  • [経営・財務] 早めに知っておきたい:中小企業の資金繰り支援制度
  • [公募情報] 直近の補助金公募情報・〆切カレンダー
  • [人事・労務] 労働保険の年度更新「5月中」に準備すべきこと

早めに知っておきたい:中小企業の資金繰り支援制度

原材料高、受注減、そして利益率の悪化……。今、多くの中小企業が資金繰り不安を感じやすい環境にあります。 大切なのは、「資金がショートしそうになってから」ではなく、「悪化の兆しが出た段階」で動くことです。 2026年4月、中東情勢の影響等を受けて公的な支援制度が拡充されました。

「資金繰り悪化の兆し」に応える代表的な支援制度

項目 セーフティネット保証5号 セーフティネット貸付
制度の性格 民間銀行からの融資を受けやすくする 公庫から直接お金を借りる
向いている企業 メインバンクとの関係を維持・強化したい 銀行の融資枠が一杯、または別枠で借りたい
主な要件 指定業種+売上5%以上減少など 売上5%以上減少等
4月の拡充 対象業種の継続的な指定 中東情勢影響見込み企業へ対象拡大
入口 市区町村長による「認定」を取得 日本政策金融公庫の窓口へ直接相談

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実務チェックリスト
  • ☑ 対象確認:自社の「業種」が5号認定の対象か確認している
  • ☑ 現状整理:原材料高や海外情勢による今後の懸念点を可視化している
  • ☑ 数字の準備:直近の試算表、売上推移、今後半年分の資金繰表がある
  • ☑ 相談先決定:自社にとって「保証」と「融資」どちらが適切か判断した

公式情報:中小企業庁 セーフティネット保証5号


直近の補助金公募情報・〆切カレンダー


労働保険の年度更新「5月中」に準備すべきこと

労働保険(労災・雇用保険)の年度更新は、6月に入ってから始めると他の定例業務と重なり思わぬ手間が発生します。 比較的時間の作りやすい5月のうちに、資料の整理と段取りを済ませておきましょう。

令和8年度の申告・納付期間

6月1日(月)~ 7月10日(金)まで

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5月中に揃えておくべき資料セット

  • 賃金台帳: 前年4月〜当年3月分(賞与・手当の含み忘れに注意)
  • 出勤データ: パート・アルバイトの労働日数や実態を正確に確認
  • 入退社情報: 年度途中に退職した人の賃金データも網羅
  • 前年の控え: 前年度の「概算」納付額を再確認

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実務チェックリスト
  • ☑ データの確定:4月〜3月分の賃金総額と出勤日数が確定している
  • ☑ 対象の網羅:年度途中の入退社者の漏れがないか確認済みである
  • ☑ 提出方法の決定:電子申請(e-Gov等)か郵送か決めている
  • ☑ スケジュールの確保:6月初旬に手続きを行う時間を確保した

公式情報:厚労省 労働保険年度更新

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