銀行が見る会社の数字:モニタリング時代の経営管理&新年度に見直す「就業規則と現場のズレ」

2026年4月号

今、経営者が押さえておきたい!今月のトピックス

新年度、決算業務と並行しながら新しい人事・組織編制のスタートダッシュにも気を配る忙しい時期です。 そんな今のタイミングで見直しておきたい、経営管理と人事ルールの2つのテーマをお届けします。

目次
  • [経営・財務] 銀行が見る会社の数字~モニタリング時代の経営管理
  • [人事・労務] 新年度に見直す「就業規則と現場のズレ」
  • [公募情報] 直近の補助金公募情報・〆切カレンダー

銀行が見る会社の数字~モニタリング時代の経営管理

最近の金融実務では、決算書という「過去の数字」以上に、日々の経営状況を把握する「モニタリング」が重視されています。 これは、従来の「担保・保証に頼る融資」から、事業内容や将来性を評価する「事業性評価」へのシフトを背景に、タイムリーな情報開示が銀行から重視されるようになっているためです。

モニタリング実務:銀行が見ているポイント

  • 早期化: 試算表が翌月20日までに出ているか
  • 透明性: 資金繰り表で、数か月先の資金ショートの不安がないことを示せているか
  • 説明力: 計画と実績にズレが出た際、その理由と対策を論理的に話せるか

モニタリング強化型特別保証制度とは

認定支援機関による継続的なモニタリング(月次管理)を受けることが条件の保証制度です。

制度概要 2029年3月31日までの時限措置。認定支援機関による継続的なモニタリングが条件。
内容 保証料率 0.45~1.9%、限度額2.8億円、分割返済10年以内
保証料補助 2027年3月31日までの申し込みで保証料の1/2を補助
使いどころ 財務改善・経営改善と併せて、支援者が連携して事業者を支える。
実務チェックリスト
  • ☑ 試算表の早期化:毎月、翌月中に試算表が完成する体制になっている
  • ☑ 資金繰りの可視化:直近3〜6ヶ月の資金繰り予定表がある
  • ☑ 対話の準備:銀行担当者に対し、自社の「強み」と「課題」をセットで話せる
  • ☑ 伴走支援の活用:定期報告を「経営の健康診断」と捉えている

公式情報:中小企業庁:モニタリング強化型特別保証


「就業規則と現場のズレ」トラブルを防ぐポイント

新年度を迎え、新入社員の受け入れや異動が行われるこの時期、就業規則と実際の運用にズレがないか確認が必要です。 「規則はあるけれど、実態は少し違う……」という放置されたズレが、労務トラブルの火種となります。

新年度にチェックすべき「就業規則:運用の落とし穴」

  • 試用期間: 単なる「見習い期間」にせず、評価基準や面談フローを明確にしているか。
  • 残業ルール: 「事前承認制」が形骸化し、事後報告ばかりになっていないか。
  • 働き方: 副業・兼業の届出ルールやSNS利用規定など、現代のリスクへの備えは万全か。
  • ハラスメント: 相談窓口の設置だけでなく、全社員が周知しているか。

実務対応3つのステップ

実務チェックリスト
  • ☑ 就業規則の内容と、実際の現場の運用が一致している
  • ☑ 試用期間中の社員に対し、適性評価の面談記録を残している
  • ☑ 最新の法改正(育児・介護休業法など)に対応済みである
  • ☑ 全社員が就業規則をいつでも確認できる状態にある

公式情報:厚労省:モデル就業規則


直近の補助金公募情報・〆切カレンダー

補助金名 〆切・時期 概要 上限・ポイント
小規模事業者持続化補助金 第19回 4月30日〆切 販路開拓を目指す小規模事業者 最大250万円。事業支援計画発行受付は4/16
ものづくり補助金 第23次 5月8日〆切 生産性向上・新製品開発の設備投資 最大4000万円。現行制度の最終回
東京都:明日にチャレンジ 第1回 4/8〆切 都内中小企業の設備投資等 最大2000万円。6月以降に第2回想定
省力化投資補助金(一般型) 第6回 5月中旬予定 人手不足解消の省力化投資 上限750万~1億円。第4回採択率69%
東京都:躍進的な事業推進のための設備投資 第12回 4/30日〆切 設備投資(機械設備、ソフトウェア) 最大2億円。首都圏7県での設置も可

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